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082 治本於農 務茲稼穡
  Zhi4 ben3 yu2 nong2, wu4 zi1 jia4 se4.

 この行から韻が換わり、話題もそれに応じて換わります。人の生き方に関わる内容らしく思われます。
 ただしこの段落、「穡」「稷」「陟」「直」と入声韻で押韻しているため、用字の選択肢が限られるているためか、内容にも無理が生じ、意味の取りにくいところが多いようです。
 「治」は『新華字典』の第1義「管理,处理」でよいでしょう。「治国」の例が挙がっています。
 「本」は、動詞ですので、第8義「根据」を採りましょう。
 「於」は多音字で、「一 yu2」「二 yu1」「三 wu1」と三音あります。ここは第一の音で、そこに「同"于"1」とあるのがそれです。そこで「于」の第1義を見ると、「介词」とあり、その1に「在」とあります。
 「農」は第1義。
 「務」は第2義、「务农」の例があります。
 「茲」は多音字で「一 zi1」「二 ci2」の二音ですが、ここは前者の第1義。
 「稼」は1義のみ、「种田」で、「稼穑」という熟語が挙がっていますね。「种谷和收谷,农事的总称」と説明されています。
 「穡」は1義のみです。