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084 税熟貢新 勸賞黜陟
  Shui4 shu2 gong4 xin1, quan4shang3 chu4zhi4.

 「税」は『新華字典』では1義のみで、「国家向企业、集体或个人征收的作为财政收入的货币或实物」。
 「熟」は「一 shu2」「二 shou2」ですが、後者は口語とありますから、前者、その第2義です。
 「貢」は第1義。
 「新」は第1義の1「刚有的或刚经验到的」。
 「勸」は第1義でよいでしょう。
 「賞」は第1義。
 「黜」は1義のみ、「降职或罢免」。
 「陟」は1義のみで、「登高,上升」。
 前句は税の話、後句は人材登用の話です。帝王から見た、二大関心事、といったところでしょうか。
 税は古くは農作物を中心とする物納でした。以前ご紹介した『尚書』の禹貢篇は、古代の税の記録、といった趣もあります。「稅熟貢新」とは、新しく熟した穀物を税として収めることです。現在の日本でも、天皇による「新嘗祭」という行事が毎年、秋に催されますね。