053を読む

邙山(百度百科より)

053 背芒面洛 浮渭據芤
  Bei4 Mang2 mian4 Luo4, fu2 Wei4 ju4 Jing1.

 ここからしばらくは、前行の「都邑華夏,東西二京」を承け、洛陽と長安の様子を描写する部分となります。この行の前句は洛陽の地理、後句は長安の地理を描きます。
 「背」は『新華字典』によると多音字で「一 bei4」「二 bei1」の二音ですが、ここでは前者の第3義です。
 「芒」は、一応、第1義を採りますが、さらに、その直前の項目「邙」を見てください。「邙山」とあります。これが正解です。
 「面」は第2義「用脸对着,向着」の用例に「背山面水」が挙げられています。まさに『千字文』の「背芒面洛」と一致します。
 「洛」には二つの「洛河」が挙げてありますが、ここは後者です。
 「浮」は第1義でよいでしょう。比喩的な表現です。
 「渭」は1義のみ。黄河の支流です。
 「據」には「一 ju4」「二 ju1」の二音ありますが、ここでは前者の第1義です。「浮」と同様、長安を見立てるための表現です。
 「芤」は1義のみ。先に見えた渭河の支流です。