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055 圖寫禽獸 畫綵仙靈
  Tu2 xie3 qin2shou4, hua4 cai3 xian1ling2.

 前行「宮殿磐鬱,樓觀飛驚」を承けた、洛陽・長安の宮殿の描写です。
 「圖」は『新華字典』の第1義です。
 「寫」は第4義。
 「禽」は第1義。
 「獸」も第1義です。
 「畫」は第1義。
 「綵」は、『新華字典』によれば「彩」の第2義「彩色的绸子」ということになります。
 「仙」は1義のみ。
 「靈」は第4義「旧时称神或关于神仙的」です。
 この行は対句になっており、「圖寫」「畫綵」がそれぞれ述語(動詞)、「禽獸」「仙靈」がそれぞれ目的語(名詞)です。
 「畫綵」をさらに分析すると、「畫」も「綵」もともに動詞ですので、「綵」は、彩色の絹で織った布を用いて飾る、という動詞、と考えられます。
 宮殿の内部は、動物や神仙の美しい絵画で装飾されていたわけですね。