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周杜并墓誌銘

066 策功茂實 勒碑刻銘
  Ce4 gong1 mao4 shi2, le4 bei1 ke4 ming2.

 「策」は『新華字典』の第4義「古代称编连好的竹简」でよいのですが、ここは動詞で用いられており、それに記す、という意味です。この1行は「策功」「茂實」「勒碑」「刻銘」、すべて上の字が述語(動詞)、下の字が目的語になっています。
 「功」は第1義。
 「茂」は1義のみですが、ここは動詞。
 「實」は第2義でよいでしょう。
 「勒」は多音字で「一 le4」「lei1」ですが、ここは前者の第4義「刻」で、「勒石」「勒碑」の例が挙がっています。
 「碑」は1義のみ。
 「刻」は第1義。
 「銘」も第1義です。
 功臣たちの功績が、書物・青銅器・石刻などに刻まれる、ということです。特に青銅器と石刻は「金石」と呼ばれ、名声を長く伝える手段と考えられていました。