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008 菓珍李柰 菜重芥薑
  Guo3 zhen1 li3nai4, cai4 zhong4 jie4jiang1.

 「菓」は、『新華字典』に「果(1菓)」とあり、第1義を採ります。
 「珍」は、次の句の2字目の「重」と対になります。第3義がそれに当たるでしょう。
 「李」「柰」は1義のみです。
 「菜」は第1義を採ります。
 「重」は「一 zhong4」と「二 chong2」との2音を持つ多音字ですが、ここでは前者の第6義です。この字も読み分けに注意が必要です。迷うことがあります。
 「芥」は「一 jie4」「二 gai4」の二音ですが、どちらも野菜の名です。こういうどちらでも大差ない時は、「一」の方(つまり、より基本的な方)を採っておきましょう。
 「薑」は、「姜(1薑)jiang」の第1義ですね。
 この第8行目は、それ自体、対句を成しています。しかも、第8行と第7行とは同じ文法構造になっており、これもより大きな対句です。この2行をあわせて読み上げてみてください。
 ただし、第7行目の目的語「巨闕」「夜光」は固有名詞でしたが、ここは一般名詞ですね。また「李」と「柰」、「芥」と「薑」も、それぞれ小さな対を成しています。