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118 毛施淑姿 工顰研咲
  Mao2 Shi1 shu1zi1, gong1 pin2 yan2xiao4.

 前行まで、その道の達人たちを述べて、ここでは、毛嬙・西施という、二人の有名な美女を紹介します。
 「毛」は固有名詞ですが、これまで通り、『新華字典』の第1義を採っておきましょう。
 「施」も固有名詞、これも第1義を採ります。
 「淑」は1義のみで、「善,美,过去多指女人的品紱好」。
 「姿」は第1義「容貌」。
 「工」は第6義「善于,长于」。
 「顰」は1義のみで、「皱眉头」ですが、「效颦」の語が挙げられ「转」(派生義)として「模仿他人而不得当」とあります。
 「研」は第1義を採りますが、この場合の意味は、そのすぐ上に見える同音字「妍」のそれですので、それも採ってください。「美丽」です。
 「咲」は「笑」を見て、その第1義を採ります。「咲」は「笑」の異体字というあつかいですね。
 「顰」、顔をしかめることがうまい、というのは妙な話ですが、故事があります。『荘子』天運篇に見える話がそれです。西施が胸を病んで顔をしかめたところ、とても美しく、それを見た美しくない女性がまねをして顔をしかめました。みな逃げたそうです。