コラム

典故と古典

「典故」というのは、文章を書く際の「よりどころとなる古典の文句」のことです。中国においては、先秦時代から秦代・前漢時代と、質量ともに優れた文献が蓄積され、前漢末に劉向・劉歆の父子が国家的な図書事業を成し遂げる頃までに、後世にも多大な影響を…

「文言基礎」を作ろうと思ったわけ

志のある人が文言を学ぶ手引きになれば、と思い、このブログを書いているわけですが、これにはひとつのきっかけがあります。 私はいま英語を学んでいます。これまでも相当の時間を英語学習にかけてきたのですが、思うように効果があがりませんでした。しかし…

旧字と新字

「学而時習之、不亦説乎。」(日本式) 「学而时习之,不亦说乎!」(中国式) 「學而時習之,不亦說乎。」(台湾式) 『論語』冒頭の一句ですが、3通りに書いてみました。比較してみると、わずかではありますが、違いがあることが分かると思います。台湾で…

ある思い出

最近、大学1年生の頃の中国語の授業について思い出しました。 当時、私の通った大学では、1年生に「第2外国語」の履修が義務づけられており、私は中国語を選択しました。日本人の先生による授業が週に2回、ネイティブの先生による授業が週に1回でした。週に3…