042を読む

042 上和下睦 夫唱婦隨
  Shang4 he2 xia4 mu4, fu1 chang4 fu4 sui2.

 「上」は『新華字典』第1義に、"下"と対になることが書かれています。
 「和」も第1義。「和睦」が例として挙がっています。
 「下」も第1義です。
 「睦」は1義のみで、「(连)和睦」とあります。この「(连)」の符号は、凡例によると、「注解中的连表示本字可以跟一个意义相同或相近的字并列起来构成大致同义的词,不另加注解」ということです。同じ意味か、あるいは近い意味の字を二つ並べて一語にする、漢語の現象で、「同意重言」「同義複詞」「同義連用」などと呼ばれます。『新華字典』でこの符号のある語は、よく記憶してください。
 「夫」は多音字で「一 fu1」「二 fu2」の2音ですが、ここでは前者の第2義に「跟"妻""妇"相对」とあるので、それと知られます。
 「唱」はその第1義を採っておきますが、実はそのすぐ上にある同音の「倡」字の定義を見てください。それが、この文脈に当てはまります(古くは「倡」という字は存在せず、「唱」とのみ書いたが、後に「倡」と書くようになったもの)。
 「婦」は第2義です。
 「隨」は第2義がよいでしょう。
 この1行、前句、後句、それぞれの中で対を成しているかたちです。行全体としても対句になっています。