021を読む

021 女慕貞絜 男效才良
  Nv3 mu4 zheng1jie2, nan2 xiao4 cai2liang2.

 「女」は、『新華字典』の第1義ですね、いうまでもなく。
 「慕」は第1義と第2義には共通するところがありますが、ここではとりあえず後者を採ります。より厳密にいうと、対になっている下の句の「效」に近い意味です。「慕效」とか「效慕」とかいう熟語もあります(「慕效」なのか「效慕」なのか?二つの漢字が熟語になる場合、どちらの字が先にくるのか?順番に意味はあるのか?これについては、あらためてお話しします)。
 「貞」は、「贞 zhen1(旧读zheng1)」とあります。その第1義と第2義にも、共通するところがありますが、第2義「旧礼教中指女子不改嫁或不失身」はより限定された意味です。ここでは前者を採りましょう。発音については、どちらに従っても誤りではないのですが、ここでは「文言を読む」という大目標を掲げていますので、「旧读」に従います(「貞」はzhen1かzheng1か?これについても、あらためてお話しします)。
 「絜」は、まず「絜 xie2」を見てください。すると、「〈古〉又同"洁"jie2」とありますので、「洁(潔)jie2」の項目を見て、その義を書き写してください。
 「男」ももちろん第1義です。
 「效」「才」「良」はともに第1義です。
 文法的には対句になっていて、「女」「男」が名詞(主語です)、「慕」「效」が動詞(述語です)、「貞虜」「才良」が名詞(そのような人、の意。目的語です)となります。