043を読む

043 外受傅訓 入奉母儀
  Wai4 shou4 fu4xun4, ru4 feng4 mu3yi2.

 「外」は、『新華字典』の第1義「跟"内""里"相对」でよいでしょう。ここでは「入」と対になっていますが。
 「受」は第1義。
 「傅」は第2義です。
 「訓」は第1義。
 「入」は第1義「跟"出"相对」です。
 「奉」は第3義です。
 「母」は第1義。
 「儀」も第1義です。
 「傅訓」は、先生の教え、という程度の意味ですが、これと対になっている「母儀」は必ずしも明白ではありません。男子は外で、女子は内で教育を受ける、という意味にとることも可能です。『禮記』内則に「女子十年不出,姆教婉娩聽從.執麻枲,治絲繭,織紝組紃,學女事」とありますので、女子教育とも十分に考えられます。
 ただ、同じ内則に「十年,出就外傅,居宿於外」とあり、また「入」という用字から考えると、すべて男子の教育に関することがらと考えた方がよさそうです。
 対句ではありますが、「外」(副詞)と「入」(動詞)とが対になっており、単純な対ではありません。