多音字 の検索結果:

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…も第1義。 「矜」は多音字で、「一 jin1」「二 guan1」「三 qin2」の三音があります。第二の音は「鰥」「瘝」に通じ、第三の音の場合は、武器の一種を意味します。ここは第一の音で、その第3義「慎重,拘谨」です。 「莊」は第5義「严肃,端重」。 「俳」は、1義のみで、これを採りますが、「徘」をあわせて見てください。すぐ「徘徊」の熟語を挙げていますね。 「佪」は『新華辞典』に見えません。「徊」を見てください。そこには「徘徊」参照、との指示があります。 「瞻」は1義のみ、「…

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…、ですね。 「魄」は多音字で、「一 po4」「二 tuo4」「三 bo2」の三音ですが、ここはとりあえず、第一の音の第1義を採っておきます。しかし、ピタリとくるものではありません。『辞源』には「月初出或將沒時的微光」とあり、それが正解です。 「環」は第1義「圈形的东西」でよいのですが、ここは、それから派生した動詞です。"輪のように回る"ということです。 「照」は第1義。 ここに見えた「璇璣」は星の別称、「晦魄」は月の別称で、前行の「羲暉」は太陽の別称です。第2行「日月盈昃,辰…

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…bu3huo4 pan4wang2. この段落、最後の一行です。 「誅」は『新華字典』の第1義「把罪人杀死」です。 「斬」は1義のみ。 「賊」は第1義「偷东西的人,盗匪」。 「盜」は第1義。 「捕」は1義のみ。 「獲」の簡化字は「获」で、その第1義「得到,取得」です。 「叛」は1義のみです。 「亡」は多音字で「一 wang2」「二 wu2」の二音ですが、ここは前者の第1義「逃」です。 段落の終わりの方は、なかなか行文の意図がつかみにくいですね。なんとか、この段落を終えました。

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…ます。これも採っておきます。 「手」は第1義。 「頓」は多音字で、「一 dun4」「二 du2」の二音ですが、後者は特殊な音なので、前者、その第3義を見てください。「转(「转义」、すなわち派生義)」として、「跺」と定義し、「顿足」の例が挙げてあります。 「足」は第1義。 「悦」も第1義です。 「豫」も同じく第1義。 「且」も第1義、「连词,表示进一层」です。 「康」も第1義、「安宁」です。 後句に現れる「絓豫」は双声語ですから、次回、『辞通』を使ってちょっと調べてみましょう。

経典釈文

…がある場合、それは「多音字」と呼ばれます。この「文言基礎」でも、多音字については一々指摘しています。しかし古代においては、一つの漢字を「読み分ける」習慣は、どうやら、存在しなかったらしいのです。つまり、多音字はなかったということになります。では、多音字はどのように生まれたのでしょうか? 南北朝時代になると、漢字の読み分けが学者たちの関心事になりました。漢代に発達した注釈研究を受け継ぎ、この時代、さまざまな学者が経書(けいしょ、儒教経典)の読み方に関する著作を世に問いました。そ…

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…、「軽率」の意です。 「輶」は第2義「轻」。 「攸」は1義のみ。 「畏」は第1義です。 「屬」は多音字で、「一 shu3」「二 zhu3」と読み分けますが、ここは後者の第2義「集中在一点」です。 「耳」は第1義。 「垣」も第1義です。 「墻」は1義のみ。 この行は全体として、『詩経』小雅「小弁」の「君子無易由言,耳屬于垣」を典故としているようです。 前行の「耽讀翫市,寓目囊箱」と合わせようとしたのだと思いますが、よく見ると、合っているのは「寓目囊箱」と「屬耳垣墻」だけですね。

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…の第2義。 「讀」は多音字で「一 du2」(中古音の入声)と「二 dou4」(中古音の去声)の二音ですが、ここは前者、1義のみです。「依照文字念」とありますから、音読のことです。 「翫」は「玩」の第3義から第5義のうちのいずれかということになりますが、ここでは第3義です。 「市」は第1義。 「寓」は第3義「寄托,含蓄在内」の熟語として「寓目」が挙げられています。 「目」は第1義。 「囊」は「一 nang1」「二 nang2」と読み分けるそうですが、ここは後者の「口袋」です。 …

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…,高出」。 「摩」は多音字で、「一 mo2」「二 ma1」の二音ですが、文言では前者で、第一義の「摩擦」という意味でよいのですが、そこから派生して「迫近,接近」という意味になることが、より大きな辞典で確認できます。 「絳」は1義のみ。 「霄」は第1義「云」でよいでしょう。 『文選』巻一三に収める張華「鷦鷯の賦」に「彼鷲鶚鵾鴻,孔雀翡翠,或淩赤霄之際,或託絕垠之外」と見える「鵾」が、『千字文』の典拠でしょう(倉田淳之助氏の説)。いずれにせよ、『荘子』冒頭の「北冥有魚,其名為鯤.…

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…疏の説)。 「落」は多音字で、「一 luo4」「二 lao4」「三 la4」と三音ありますが、ここは第一の音、その第1義です。 「葉」は第1義。 「飄」は1義のみで「随风飞动」と釈した上で、「飘摇」(「飘颻」)の熟語を挙げています。畳韻語ですので、さまざまに表記します。 「颻」の条を見ると、やはり「飘颻」とあり、「飄」を見よ、と指示します。 「飄颻」は畳韻語、「委翳」は一見、双声語のようですが(声母は同じ)、「委」「翳」とも、もとの字義によく従っているので、双声語とは見ない方…

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…莲」です。 「的」も多音字で、「一 di4」「二 di2」「三 de」と読み分けます。現代中国語を学習された方なら、現代中国語においては第三の音が非常によく使われることをご存じのはずですが、文言ではこの音で読むことはありません(『新華字典』でこの音を第三の発音としていることから、「本義から派生義へ」という『新華字典』の方針が見て取れます)。ここはとりあえず、第一の音で読むと思ってください。「的歴」は畳韻語です。 「歴」は第2義の熟語として挙げてある「历历」が近いと思います。第…

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…ましょう。 「見」は多音字、「一 jian4」「二 xian4」の二音ですが、ここは前者の第1義です。 「機」は第1義「事物发生、变化的枢纽」です。 「解」は多音字で、「一 jie3」「二 jie4」「三 xie4」と三つも音がありますが、ここは第一の音、その第2義、「解扣」「解衣服」の例が挙がっています。 「組」は、該当するものがないので、しばらく第1義を採りますが、 「誰」は第1義。 「逼」は第1義でよいでしょう。 ここに登場する「兩疏」、すなわち疏広・疏受は、叔父・甥の…

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…『新華字典』によると多音字で、「一 sheng3」「二 xing3」の二音です。ここでは後者の第3義、「省悟」です。「猛省前非」という例が挙がっています。 「躬」は第1義「身体」。 「譏」は1義のみ。 「誡」も1義のみです。 「寵」は第1義「偏爱」でよいでしょう。 「筯」は1義のみ。 「抗」はとりあえず第1義を採っておいてください。 「極」は第4義「竭尽」です。 この行は対句にはなっていません。前句の「譏誡」は見慣れないことばです。自分の行いを調べて警戒する、という程度の意味…

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…,名轲,战国时人」とあります。 「敦」は多音字で、「一 dun1」「二 dui4」の二音ですが、後者は容器の名なので、ここは前者、第1義です。 「素」は第2義「本来的」。 「史」は第2義「古代掌管记载史事的官」です。姓ですが、官職から派生した姓でしょう。 「魚」は1義のみ。 「秉」は第1義。 「直」も第1義です。 対句になっています。孟軻は孟子のこと、史魚は『論語』衛霊公に「子曰:直哉史魚,邦有道如矢,邦無道如矢」と見えるその人、衛の国の大夫で、孔子の知り合いだったそうです。

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…『新華字典』によると多音字で「一 chu4」「二 ti4」の二音ですが、ここは前者「〈古〉开始」です。 「載」も「一 zai4」「二 zai3」と声調で読み分けます。ここでは前者、完全に合うものがないのですが、第3義を採っておきましょう。 「南」は1義のみ。 「畝」も1義のみ、「市制地积单位」とありますが、ここは農地の意味です。 「我」も1義のみ。 「藝」は適切なものがないので第1義を採りますが、ここでの意味は植物を植える、という意味です。『新華字典』の「yi4」の発音を見て…

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…ましょう。 「於」は多音字で、「一 yu2」「二 yu1」「三 wu1」と三音あります。ここは第一の音で、そこに「同"于"1」とあるのがそれです。そこで「于」の第1義を見ると、「介词」とあり、その1に「在」とあります。 「農」は第1義。 「務」は第2義、「务农」の例があります。 「茲」は多音字で「一 zi1」「二 ci2」の二音ですが、ここは前者の第1義。 「稼」は1義のみ、「种田」で、「稼穑」という熟語が挙がっていますね。「种谷和收谷,农事的总称」と説明されています。 「穡…

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…1義のみ。 「塞」は多音字で、「一 sai1」「二 se4」「三 sai4」の三音ですが、ここは第三の音を採ります。「边界上的险要地方」です。 「雞」は1義のみ。 「田」は第1義。 「赤」は第1義。 「城」も第1義です。 地名を羅列しただけで、無味乾燥のようですが、対句は面白いですね。「雁」と「雞」が鳥の名として対となり、「紫」と「赤」とが色の名として対になります。 前句については、『文選』卷十一に収められている鮑照の「蕪城賦」に「南馳蒼梧漲海,北走紫塞鴈門」とあるのに基づい…

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…別称です。 「禪」は多音字で、「一 chan2」「二 shan4」の二音です。前者は『新華字典』に説明してあるとおり、インド語の音写語、禅仏教の意味ですから、ここは後者を選びますが、そこにある定義「禅让」は少しずれます。ここでは、「古代帝王祭祀土地山川」という意味です。 「主」は第4義。 「云」は山の名、「云云山」の略、固有名詞ですが、とりあえず第1義を採ってください。 「亭」も同様に山の名、「亭亭山」の略ですが、第1義を採りましょう。云云山・亭亭山ともに、泰山の支峰です。 …

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…です。 「踐」はとりあえず第1義を採ります。「踐土」は固有名詞、地名です。 「土」も同様にとりあえず第1義を採りましょう。 「會」は多音字で「一 hui4」「二 kuai4」の二音ですが、ここは前者、その第1義です。 「盟」は第1義。 典故は、『春秋』及び『春秋左氏伝』です。前句については、僖公二年の伝に「晉荀息請以屈產之乘與垂棘之璧,假道於虞以伐虢」とあります。後句については、僖公二十八年の経に「五月癸丑,公會晉侯。齊侯、宋公、蔡侯、鄭伯、衛子、莒子,盟于踐土」と見えます。

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…採ります。 「說」は多音字で 「一 shuo1」「二 shui4」「三 yue4」の三音ですが、ここは傅説(フエツ)という人の名で、この場合、第三の音で読みます。 「感」は第2義「使在意识、情绪上起反应」を採ります。 「武」は、武丁という殷の王を指します。とりあえず第1義を採ります。 「丁」も同様に第1義を採ります。 前句は『史記』の留侯世家に見える話を元にしており、東園公・甪里先生・綺里季・夏黃公という謎めいた四人の老人が、漢の高祖の気を変えさせ、劉盈(後の恵帝)がかろうじ…

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…「纠正」でよいでしょう。 「合」は多音字で、「一 he2」「二 ge3」の二音ですが、ここは前者の第2義「聚,集:合力。合办。合唱」です。 「濟」は「一 ji4」「二 ji3」と読み分けますが、後者は固有名詞なので、ここは前者、その第1義「对困苦的人加以帮助」です。 「弱」は第1義。 「扶」は第1義の例として「扶老携幼」とあります。 「傾」は第1義でよいでしょう。 桓公の「桓」は、「謚号」と呼ばれる名称です。『逸周書』諡法解では「辟土服遠曰桓」と「桓」の意味を説明しています。

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…でしょう。 「阿」は多音字で「一 a1」と「二 e1」と、二つ音がありますが、「阿衡」の場合は後者で読みます。「阿衡」は伊尹の官名とされる特殊な語彙(固有名詞に近い)なので、分析しても意味はありませんが、とりあえず第1義を採ります。 「衡」も、同様にとりあえず第1義を採ります。 「磻溪」は有名な太公望が釣りをしていた場所で、これにより周の文王を補佐した太公望を示していると考えられ、殷の湯王を補佐した伊尹と対にしています。 「阿衡」は明らかに伊尹のことなので、「佐時」は太公望の…

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…刻銘」、すべて上の字が述語(動詞)、下の字が目的語になっています。 「功」は第1義。 「茂」は1義のみですが、ここは動詞。 「實」は第2義でよいでしょう。 「勒」は多音字で「一 le4」「lei1」ですが、ここは前者の第4義「刻」で、「勒石」「勒碑」の例が挙がっています。 「碑」は1義のみ。 「刻」は第1義。 「銘」も第1義です。 功臣たちの功績が、書物・青銅器・石刻などに刻まれる、ということです。特に青銅器と石刻は「金石」と呼ばれ、名声を長く伝える手段と考えられていました。

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…1義です。 「車」は多音字で、「一 che1」「二 ju1」の二音ですが、後者は特殊な読みですから、ここは前者で、その第1義。 「駕」は第2義「古代车乘的总称」です。文言では「車駕」と熟して、皇帝を指すことがしばしばありますが(『新華字典』の第3義)、ここは一般の馬車の意味です。 「肥」は第1義。 「輕」も第1義です。 ただし、「肥輕」が何を指しているのかは、必ずしも明らかではありません。『論語』雍也篇の「赤之適齊也,乘肥馬,衣輕裘」を典故と考えると、「肥馬」と「輕裘」の意と…

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…のみです。 「家」は多音字で「一 jia1」「二 jie」の二音ですが、文言を軽声で読むことはありませんから、後者は除外できます。ここは前者の第1義「家庭,人家」です。 「給」も多音字で「一 gei3」「二 ji3」の二音です。文言を読む際には後者の音で読みます(現代中国語から入門した人は、文言でも「gei3」と迷わず読んでしまう場合があります。かくいう私もそうでした。要注意!)。ここは後者の第1義。 「千」は第1義。 「兵」は第2義「战士,军队」です。 この行は、対句になっ…

053を読む

…『新華字典』によると多音字で「一 bei4」「二 bei1」の二音ですが、ここでは前者の第3義です。 「芒」は、一応、第1義を採りますが、さらに、その直前の項目「邙」を見てください。「邙山」とあります。これが正解です。 「面」は第2義「用脸对着,向着」の用例に「背山面水」が挙げられています。まさに『千字文』の「背芒面洛」と一致します。 「洛」には二つの「洛河」が挙げてありますが、ここは後者です。 「浮」は第1義でよいでしょう。比喩的な表現です。 「渭」は1義のみ。黄河の支流で…

052を読む

…『新華字典』によると多音字で「一 du1」「二 dou1」の二音ですが、ここでは前者の第1義です。 「邑」は第1義の「都城、城市」で「通都大邑」の例が挙げられています。訓読では「むら」と訓ずるため、都会の意味があることを知らない人がいますが、『新華字典』ではこれが第1義です。 「華」は多音字で「一 hua2」「二 hua4」「三 hua1」の三音ですが、ここでは「一 hua2」の第6義で、「华夏」の例も挙がっています。 「夏」は第2義に「华夏,中国的古名」とあるのがそれです。…

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…見えます。 「分」は多音字で「一 fen1」(中古音の平声)、「二 fen4」(中古音の去声)と、声調による読み分けがあります。ここは後者、第1義を採っておいてください(ただし、あまりぴったりとはしませんが)。 「切」も「一 qie1」、「二 qie4」と現代北京音では声調により読み分けますています。ただ、中古音では両方とも入声音(『広韻』の「千結の切」)であったようです。『千字文』の用法に相当するのは前者、その第1義に「切磋」の熟語が見えます(「切磨」は「切磋琢磨」をつづめ…

韻の確認練習

…ものです。 この11字、すべての字に平声「支」韻の読みがあることが分かります。「兒」「離」は多音字ですが、『千字文』の文脈では「支」韻で読むことが推測できます。 『広韻』をお持ちの方は、上平声の第16丁から第21丁にかけてのところを開いてみてください。すべての字が指示通りの箇所に確認できるはずです。 なお、「上平声」「下平声」というのは、平声の字数が多いので、便宜上分けてあるだけのものですから、上・下を気にする必要はありません。 「反切」の読み方については、次回お伝えします。

042を読む

…ください。 「夫」は多音字で「一 fu1」「二 fu2」の2音ですが、ここでは前者の第2義に「跟"妻""妇"相对」とあるので、それと知られます。 「唱」はその第1義を採っておきますが、実はそのすぐ上にある同音の「倡」字の定義を見てください。それが、この文脈に当てはまります(古くは「倡」という字は存在せず、「唱」とのみ書いたが、後に「倡」と書くようになったもの)。 「婦」は第2義です。 「隨」は第2義がよいでしょう。 この1行、前句、後句、それぞれの中で対を成しているかたちです…

041を読む

…『新華字典』を見ると多音字であることが分かり、「一 le4」「二 yue4」(ともに入声)の二音です。『千字文』の場合、たいていの多音字については第1の音をとればよいのですが、ここでは後者「音乐」です。 「殊」は第1義でよいのですが、形容詞ではなく、動詞として用いられています。 「貴」は第2義。 「賤」も第2義です。 「禮」は第1義「由一定社会的道紱观念和风俗习惯形成的为大家共同遵行的仪节」です。この解釈は中国の伝統をよく踏まえて書かれています。儒家においては、「禮樂」が重視…